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とよたキッズステーションブログ

2021.10.01 美里 朝日

10月の子育て情報① アドラー心理学 課題の分離

今回は、アドラー心理学を基に子育てに活かせる情報を展開していきます。

アドラー心理学は子育てだけではなくて、人間関係にも活用できる考え方です。
ぜひ、子育て・仕事でも活用してみてください。

 

【課題の分離】
アドラー心理学に、必ず出てくる言葉があります。
それは課題の分離という言葉です。

子どもに対して、声掛けがうまくいかない、と感じるときは、
課題の分離ができていないからかもしれません。

行為の結末が、ふりかかるのは誰か?
を考えると課題の分離先がわかります。

たとえば、小学生のころに、
宿題しなさい! と親から言われた経験みなさんあると思います😊

このときの宿題しなさい!という言葉の行為の結末は、子どもにふりかかります。

宿題をするのは、子どもの課題です。

親は子どもの課題には介入しないようにしましょう。

この例で言うと親の課題は、信じて見守ることです。

 

【課題の分離ができないとどうなるか?】
親が子どもの課題を解決していくと、子どもに成長を促すことはできません。

親にやってもらうことで、親に依存する子どもになってしまいます。

親の課題は、子どもの成長の手助けをすることです。
成長を妨げる関わりにならないように注意していきましょう。

 

【課題を共同の課題にしていこう!】
これまでは、課題の分離をお伝えしてきました。
分離しただけだとうまくいかない部分があるかもしれません。
そんなときは、課題を個別⇒共同の課題にしていきましょう。

「○○したいのは、わかったよ。私は○○してほしいな」と
以前お伝えした自分の気持ちを知らせるIメッセージで対応していきましょう😊

 

【課題の分離 まとめ】
嫌われる勇気という本では、
「馬を水辺に連れていくことはできても、馬に水を飲ませることはできない」
という言葉があります。

この言葉を子どもとの関わりで考えてみましょう。

たとえば、どんなに高級でいいおもちゃを親が買ったとしても、そのおもちゃを遊ぶか遊ばないかは、子ども次第です。

おもちゃを購入(機会を与える) ————親の課題

おもちゃを遊ぶ(機会を選択する)――子どもの課題

この例えの場合ですと、親は、どんなおもちゃが合っているかを考えていきましょう
子どもが遊ばなかったとしても、まあいいか。とおおらかな気持ちで受け止めていきましょう。

【参考文献】
・アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本(熊野英一・株式会社小学館)
・マンガでやさしくわかるアドラー式子育て(原田綾子・日本能率協会マネジメントセンター)
・嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健・ダイヤモンド社)
・幸せになる勇気(岸見一郎・古賀史健・ダイヤモンド社)