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とよたキッズステーションブログ

2021.11.26 美里 朝日

11月の子育て情報 ④【シュタイナー教育畏敬の念】【子ども主体の関わり方】

今回は、シュタイナー教育を基に子育てに活かせる情報を展開していきます。

シュタイナー教育は、子どもが自分から何かをやろうとする力を育てる教育方法です。

今回は畏敬の念・子ども主体の関わり方についての考え方をお知らせします。

【まとめ】
子どもと関わるときは、子どもを1人の崇高な存在として関わろう。
その上で、子どもが心の底から望んでいることに応えていこう。

【畏敬の念とは?】
畏敬の念を、検索してみると「崇高な存在をおそれうやまうこと」
シュタイナー教育では、子どもことを畏敬の念を持って関わるということが大切だと言われています。

子どもを1人の人間として尊重していくことに近いと思います。
尊重以上に子どもをより高次な存在と感じながら、関わっていくことでしょう。

【子ども主体とは?】
子ども主体の関わりが大事というのは、シュタイナー教育に限らずに色々な教育でも言われているところです。
子ども主体というものを具体的に説明していきたいと思います。

子ども主体とは、
大人の都合に合わせず、子どものあり方に合わせていくことです。

【子どものあり方に合わせるとは?】
先日、園で1歳児の子1人と2歳児の子1人ペンを使ってお絵かきをする姿がありました。
ペンはキャップが付いているものを使いました。
1歳児の子は、お絵かきに飽きてしまい、ペンを触っていました。
その子は、キャップを外して⇒付けて⇒別のペンを取って⇒キャップを外して⇒付けて……
ということを繰り返していました。

もし、私が大人の都合に合わせていたら、
「ペンで遊ばないでね。お絵かき終わったなら別のところで遊んでおいで」と言ったり、
ペンを取り上げていたでしょう。

キャップの付け外しをする子に対して、この子は【お絵かき】をするということではなく、【キャップとペンに興味が移った】と感じました。
キャップを外したい・キャップを付けたい・キャップを外した後のペンの色をみたい
という欲求があったと思います。

このキャップの付け外しを楽しむのは指先が発達してきた1歳児だったからかもしれません。
0歳児の場合 外すことはできても、付けることは難しいでしょう。
2歳児の場合 簡単にできてしまうため面白みが薄かったり、お絵かきの方に興味がある
※もちろんそれぞれのお子さんの興味関心や発達段階によって変化します。

その子はほぼ全色のキャップの付け外しが終わると別の遊びに向かっていきました。
キャップの付け外しに満足したからこそ、次の遊びに向かうことができるのです。

大人の都合に合わせていたら、泣いてしまったり、不満に思ったりしたでしょう。
さらには指先の発達を伸ばすこともできなかったです。

ペン1つ取っても、子どものあり方に合わせた関わり方法があります。
子どもが、その行動を通して何がしたいのかを考えていくと関わり方のヒントがあるはずです😊

【参考文献】
・新版 親だからできる赤ちゃんからのシュタイナー教育(ラヒマ・ボールドウィン・ダンシー・学陽書房)
・シュタイナーの子育て(クレヨンハウス)
・おうちでできるシュタイナーの子育て 「その子らしさ」が育つ0~7歳の暮らしとあそび(クレヨンハウス)
・シュタイナー教育100年(昭和堂)

【参照サイト】
https://biz.trans-suite.jp/18718