2月の子育て情報② 【イヤだを連発する子どもの対応は?・待つ時間を大切に】
今月は、『こんなときどうしたらいいの?感情的にならない子育て】という本を紹介していきます。
前回は【子育てで感情的になってしまう原因・ポジティブな子育てをしよう!】を紹介しました。
今回は【イヤだを連発する子どもの対応は?・待つ時間を大切に】についてお知らせします。
【まとめ】
・子どものイヤを受け入れるときは、言葉の背景を考えて
・子どもと関わるときには、子どもの時間の流れに合わせて待ってあげることが◎
【イヤだを連発する子どもの対応は?】
自我の成長と共に、イヤだ!と連発するイヤイヤ期に突入します。
イヤ!という子どもの思いの背景に目を向けてあげてほしいと思います。
『子どもの思い』
・指示しないで!
・自分でこうしたい!
・自分の考えもあるから聞いて!
など、言葉にできない思いが色々とあるでしょう。
その思いを尊重しながら関わっていく具体的な対応があります。
『選択肢を提示し、自己決定を引き出す』
例えば:トイレでズボンを自分で下げることができる子がイヤという場面
①
大人「ズボン下げて、オムツ脱いでね」
子ども「イヤ!」
②
大人「何がイヤなのかな?」(イヤの思いを探る)
子ども「イヤだもん!」
③
大人「ズボン下げるの手伝ってあげようか?」(代案の提示)
子ども「イヤ!」(引き下がることができなくなってしまったり、何もかもイヤと答えたりしている)
④
大人「私がズボンを下げるか、○○くん(ちゃん)が自分でやるの どっちがいいかな?」(大人がするか・子どもがするかという選択肢の提示)
子ども「……」(本当は大人にやってほしいが、イヤと言った手前恥ずかしい)
⑤
大人「ズボン下げてもいいかな?」(YESorNOで答えられる質問にして答えやすくする)
子ども「……(頷く)
最終的に、YESorNOで答えられる質問にすることで、首を縦に振るか、横に振るか、と答えやすい形にしてあげるといいでしょう。
選択肢を選ぶという行為は、子どもが決めた行為です。
選択肢を選んだ子どもの思いを尊重した対応は、自分で決めたという主体性を伸ばす援助に繋がります。
【待つ時間を大切に】
子どもとのコミュニケーションで心がけたいのが、待つ時間。
子どもの主体性を引き出すために質問したものの、我慢ができず親が先回りしてしまうこともあるでしょう。
タイミングなどによって、待つのが難しいときもあるとは思いますができる限り待ってあげてほしいと思います。
子どものペースと大人のペースでは、大人の方が早いことがほとんどでしょう。
子どもと大人では、流れる時間の早さが別物と思って関わってあげてください。
【待つ時間=子どもの学び時間】
「子どもの流れは、どうしてこんなにもゆっくりなのだろう……」
と疑問に思っていましたが、つい先日気づいたことがあります。
私自身、家で資格勉強をすることがあります。※先日はFP3級を勉強しました!
勉強をしていると、「あれ、まだこんな時間なのか……」と時間の流れをゆっくりに感じます。
一方でスマホゲームをするときは、「ああ、もうこんな時間か……」と時間が過ぎるのが早いです。
スマホゲームをするときは、テレビやYouTubeを見て、ながら作業(マルチタスク)で遊んでいます。
マルチタスク状態だと時間が無くなってしまう感覚が早くなるそうです。
勉強をしているときに、時間が長く感じるのは1つのことに取り組んでいるからです。
子どもたちは、周りの音が気にならなくなるほど集中して遊びをすることがあります。
集中しているからこそ、時間の感覚が増えています。
また『集中=学び』と言い換えることもできます。
子どもたちは何かに集中しているから時間の感覚が長く、大人からするとゆっくりに見えるのでしょう。
真剣に集中して遊ぶことを何度も繰り返すことは、子どもの成長を促します。
早く!と促したくなることも場面によってはあると思います。
しかし、子どもがゆっくりに見えるとき、何かを学んでいるかもしれない……!と考えることで、待ってあげられる時間も増えるのではないでしょうか(⌒∇⌒)
【参考文献】
こんなときどうしたらいいの?感情的にならない子育て (高祖常子・かんき出版)