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とよたキッズステーションブログ

2021.04.30 美里 朝日

5月の子育て情報① 自由に生きる力を育てるために

とよたキッズステーション朝日 園長 濱屋です。
毎週金曜日は子育て情報を配信しています。

 

今回は、【92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て】という本を参考にお知らせします。

著者は、栃木県にある施設で保育士を勤められています。
この施設に入れるために引っ越してくる保護者の方もいるほど人気があるそうです。

【子どもが心行くまで、満足するまで打ち込ませましょう】
子どもには敏感期というものがあります。
敏感期はモンテッソーリ教育で使われる言葉です。

○○がしたい! と強く思う気持ちの表れが、敏感期です。

やりたいことを最大限に満たせた子どもは、満足することで、次の遊びへと向かっていくことができます。

1つの遊びに満足できない経験が溜まってしまうと、子どものフラストレーションになります。

【遊びに満足するということは?】

子どもたち同士のトラブルで多いものは、おもちゃの貸し借りです。

事例を出します。

人形のおもちゃを使っているAちゃんがいるとします。

Aちゃんのおもちゃを使いたくなったBくんがいました。

Bくんが使いたいからといって、Aちゃんからおもちゃを取り上げてしまうとAちゃんの気持ちはないがしろになってしまいます。
このとき、Bくんの気持ちは満たすことができても、Aちゃんの気持ちを満たしてあげることはできません。

貸すということに、ネガティブな経験を積み重ねてしまうと、お友達におもちゃが貸せないようになってしまいます。

お友達におもちゃを貸せるような子に育てるために、今の遊びに満足してもらうことが重要です。

事例のような場面では、
Aちゃんに対しては、おもちゃをBちゃんが使いたがっていることを知らせます。
「遊ぶのが終わったら貸してあげてね」と声掛けをします。
あくまでも、子どもの気持ちを尊重して、自分で動いてもらえるように声をかけることが重要です。

Bちゃんに対しては、「Aちゃんはおもちゃをまだ使っているんだって、終わるまで○○をして待っていようか」と
声をかけてあげましょう。
その際、Bちゃんには、使いたかったおもちゃでどんな遊びがしたかったのか考えてみましょう。
どんな行動をしたかったかで、代替する行動を提示していきましょう。
ままごとをしたかったのであれば、ままごとでの別の遊びを示すことで、納得できる場合があります。
試してみてください😊

参考文献

大川繫子 (2020 7刷)

92歳の現役保育士が伝えたい 親子で幸せになる子育て

実務教育出版