6月の子育て情報① エリクソンのライフサイクル論 発達の順序性
今回は【子どもの心が見える本 再びエリクソンに学ぶ】という本を参考に
配信していきます。
エリクソンという学者の提唱したライフサイクル論をベースに書かれた本です。
エリクソンとは?
エリクソンは人間の生涯を8段階に分けました。(ライフサイクル論)
その段階に応じて、現れる課題を達成することで、人間は成長していけることができるとエリクソンは提唱しています。
今月の子育て情報では、0-3歳の発達段階を中心にお知らせしていきます。
※エリクソンのそれぞれの段階について興味がある方は、記事の下部にリンクからご覧ください。
【発達の順序性】
発達には順序性があります。
首のすわらない赤ちゃんに寝返りはうてません。
【首がすわる⇒寝返り⇒おすわり⇒はいはい】
1つの発達は、次の発達に繋がっています。
前段階で準備ができていなければ、次の状態は達成されません。
運動面での発達の順序は、目に見えるため非常にわかりやすいです。
一方、社会性の成熟というものは、目に見えない内面的なものなので、人が見失いがちな所です。
エリクソンは、8段階に各時代を分けて、達成すべき内面的な課題を提唱しました。
【ライフサイクル論 課題を達成できたときの幸せと課題を達成できなかったときの不幸せ】
エリクソンのライフサイクル論の概要を記載します。
① 乳児期 0-1歳半
基本的信頼(希望) / 不信 (引きこもり)
② 幼児期 およそ1歳半~3歳
自律性 (意志) / 恥と疑惑 (強迫)
③ 児童期 3歳~5歳
自主性・積極性(目的) / 罪悪感(抑制)
④ 学童期 5-12歳
勤勉性・完成(適格性) / 劣等感(不活発)
⑤ 思春期・青年期 12-18歳
アイデンティティ(役割) / 疎外(役割拡散・拒否)
⑥ 初期成人期 18-40歳
親密性・連帯性・生産性(愛) / 孤立(排他性)
⑦ 壮年期 40-65歳
世代性・生殖性(世話) / 停滞・自己陶酔(拒否性)
⑧ 老年期 65歳以上
統合・完成(英知・秩序) / 絶望(侮辱・屈辱)
参考文献
佐々木正美 (2018 13刷)
子どもの心が見える本
再びエリクソンに学ぶ
子育て協会