6月の子育て情報② 集団で社会性は、育たない?
今回は【子どもの心が見える本 再びエリクソンに学ぶ】という本を参考に配信していきます。
【基本的信頼】
0~1歳半の子どもが獲得すべき課題「基本的信頼」です。
お母さんやお父さんなどの身近な大人と信頼関係が築けられるようになることで、対人関係が広がっていきます。
基本的な信頼関係が結べていない子どもは、集団の中で社会性を身につけることができません。
1対1 で関係が結べていないのに、 1対複数で関係が結べられることができないからです。
赤ちゃんのときに、望んだように愛されるいうことができていないと思春期に自分が望んだような愛され方をしようとします。
見た目は前進しているように見えても、発達が次の段階に進めことができなかったからです。
非行をするようになる子どもは、子どもが幼少期に振り返って笑うときに、親が見てくれていなかったという経験があるそうです。
これは、基本的信頼ができていなかったから、非行につながってしまう確率が上がってしまうのかもしれませんね。
母性性とは、相手が望んでいるようにしてあげることをいいます。
自分の望んだことをさせるわけではありません。
父性性とは、社会の要求をさせることですが、この時期の子どもに行うには時期尚早です。
基本的信頼がなければ、子どもは耳を傾けてはくれないでしょう。
基本的信頼が獲得できないと
不信(引きこもり)に繋がっていくとエリクソンは提唱しています。
望むことをしてもらう。という経験を積むことで、自分を信じる力(自己肯定感)が培われます。
子どもとしっかり向き合うことは、生きる土台に繋がっていきます。
【まとめ】
・身近な大人(母親・父親)との信頼関係を築けることが、子どもの最初の課題
・1人と関係が結べていない子は、集団でも関係性が築けない。
・基本的信頼が結べていない子どもは、不信に繋がる。
・基本的信頼は、生きる土台
参考文献
佐々木正美 (2018 13刷)
子どもの心が見える本
再びエリクソンに学ぶ
子育て協会