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とよたキッズステーションブログ

2021.06.18 美里 朝日

6月の子育て情報③ 自分で自分をコントロールできる子どもになるには?

とよたキッズステーション朝日 園長 濱屋です。

今回は【子どもの心が見える本 再びエリクソンに学ぶ】という本を参考に配信していきます。

【自律性とは】幼児期(1歳半~3歳)のテーマ

自律性とは、自分で自分をコントロールできることをいいます。

ロバート・エムディという研究者は、1歳半から2歳までの育児が、将来ルールを守られる人になれるかを決める重要な時期と言っています。

また、『育児室からの亡霊』という本のなかでは、胎児期の9ヵ月を含めた33ヵ月(生まれた後の最初の2年)でその後の子どもの様子が決まっているといいます。

複数の研究で証明されていることから、なんとなくや思い付きではないことがわかりますね。

【自律性の育て方 3つのコツ】

自律性を育てるには、3つのことを子どもにしてあげましょう。

・待つ

・繰り返す

・焦らない

いまできなくても、何度言ったとしても、いつかはできるようになります。

エリクソンは、自律性=自分で決めるとも言っていたそうです。

自分で決められるようになってくれるまで、気長に待ってあげましょう。

【自律性が伸びない伝え方】

子どもをコントロールする「早く」「何回いったらわかるの!」発言はしないようにしましょう。

失敗の感情ばかり与えてしまうことで、子どもは自分に対して恥と疑惑の感情を持つことにつながっていきます。

子どもをコントロールすることは、自律ではなくて、他律です。

他律では、自律性を培うことはできません。

お家で癇癪を起こす子どもに対して、不安になってしまう保護者の方もいると思います。

保育園での落ち着いている様子を聞いたとき、ホントですか? と思われる保護者の方を何人も見てきました。

お家で気持ちを表せている子どもは、保護者の方との信頼関係ができているから、

思うままにふるまっても大丈夫と子どもは安心しているのです。

依存と反抗は安心できる人にしかできません😊

保育園で、いい子でいるときは、子どもなりに切り替えることができているからです。

早くできる=いい子 ではありません。

待つことで、自分で決めることを促して行きましょう。

【積み木を投げるな! はしつけではない】

子どもが成長してくると怒ったときに色々なものを投げてしまうことがあると思います。

例えば、「積み木を投げるな!」と伝えたとしても、感情的に伝えたり・禁止したりしても、教育的な価値はありません。

大事なことは穏やかに何度でも伝えてあげましょう。

前回お伝えした、基本的信頼が育っていなければ、自律性は育ちません。

基本的信頼が育つ前に、しつけをしても伝わりません。

できるようになったら、お母さんは嬉しいな。

と保護者の方の思いを繰り返し伝える(Iメッセージ)ことで、子どもの成長を待ってあげましょう!

【まとめ】

・自律性を培うには、待つ・繰り返す・焦らないことが重要

・子どもをコントロール(他律)してしまうと自律性は伸びない

・Iメッセージで思いを伝えて、子どもの成長を促しましょう。

参考文献

佐々木正美 (2018 13刷)

子どもの心が見える本

再びエリクソンに学ぶ

子育て協会