7月の子育て情報① 無条件子育てでかかわろう!
今月と来月は【自分でできる子に育つほめ方・叱り方】という本を参考に紹介していきます。
この本は、最近読んだ子育て系の本の中で、わかりやすく読みやすい本でした。
今月の記事で少しでも、面白い・なるほどと思えたら、実際に読むことを強くオススメします!
この本は3~12歳のお子さんを対象としているそうですが、
0~2歳の子どもたちのためにもなる考え方がたくさんあります。
【無意識に使う ほめ方・𠮟り方】
ほめ方
・すごい!
・よくできた! 才能があるね!
𠮟り方
・ダメっ!
・早くして!
この伝え方は、結果に注目した伝え方です。言い換えると大人のための伝え方です。
大人のための伝え方をしてしまうことで、自分たちが決めたイメージを押しつけてしまうことにつながります。
特に、愛情の駆け引きをするような「条件付き子育て」になっていないか、注意しましょう。
【条件付き子育てはやめよう! 無条件子育てでかかわろう!】
①条件付き子育て
子どもの行動次第で、アメ(褒美)とムチ(罰)を使うこと。
愛情の注ぎ加減を変化させて、子どもを思い通りにしようとする接し方。
⇒ただ行動だけをみて、判断する。
②無条件子育て
子どもの行動の良し悪しにかかわらずに愛情を注いでいく。
子どもの気持ちに寄り添った関わり方
⇒考え方や行動の理由をまず考える。
【条件付き子育ての良くない例】
以前、図書館に行ったときに、年長ぐらいの男の子がたくさん絵本を持っているのを見かけました。
その男の子は、お父さんになにやら諭されていました。
そばで娘に絵本を読んでいたので、聞くともなしに会話が聞こえてきました。
「こんなにたくさん絵本を持ってきちゃいけない。お母さんが読むのが大変だから」とお父さんは語っていました。
お父さんに言われて男の子は、とても寂しそうな顔でした。
私はこのとき、そんなこと言わないであげて!と感じていました。
絵本をたくさん持ってきている男の子は、きっと絵本が大好きだから、たくさん持っていたのでしょう。
お母さんに読んでもらうことを何よりも楽しみにしていたのかもしれません。
そんな男の子に対して、絵本をもってきたことに、罪悪感を感じてしまうような声をかけると
いま絵本が好きでも、将来的に本が好きな子どもに育ちにくいと思いました。
一方で、絵本をたくさん読むのが大変な大人の気持ちもわかります……
赤ちゃん絵本を3冊とおしりたんていの絵本3冊では、文量が全く違ってきます😢
おしりたんてい面白いけど長いんですよねぇ……
こういった場面で、子どもの気持ちを尊重するためには、
絵本をたくさん読みたいという気持ちを受け入れていくことが大事です。
「絵本こんなにたくさん読みたいんだね。○○くんは、絵本が大好きだよね!
図書館は○冊までしか借りられないから、借りたい絵本のうち、3冊は返さないといけないんだ。
だから、3冊は図書館で読んで、借りる本は、お家で読もう」
借りられない事実を伝えて、借りたいという思いを大切にした対応をしていくことをオススメします。
参考文献
島村華子 (2020 1刷)
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
ディスカヴァー・トゥエンティワン