8月の子育て情報① 罰を与える𠮟り方がいけない4つの理由
前回はほめるときの3つのポイントについてお知らせしました。
今回は罰を与える𠮟り方がいけない4つの理由をお伝えしていきます。
【前回までのおさらい】
ほめるときの3つのポイント
①成果よりプロセスをほめる
②具体的にほめる
③質問する
【罰を与える𠮟り方がいけない4つの理由】
①攻撃的・反抗的な態度を生み出す
⇒自分に罰を与える人間に対して怒りを覚えます。
その結果として、攻撃的・反抗的な行動で表現します。
すると罰を与えた結果、攻撃的な態度が、次の罰を生んでしまうことになります。
②力を使った問題解決方法が正当化される
⇒罰を使うことで、暴力や圧力で問題が解決できるというメッセージを知らず知らずのうちに送っていることにつながってきます。
罰を使って、問題解決をされてきた子どもは、大きくなったときに話し合いで解決することはできず、力を活用して問題解決をするように成長してしまいます。
③親子関係にヒビが入る
⇒罰を使って、子どもを脅すことで、子どもは親のことを自分の味方と感じることができなくなってしまいます。
子どもは親に対して心を閉ざしてしまうようになっていくでしょう。
④罰を与えても反省を促さない
⇒罰を受けた子どもは、次は罰をいかにして逃れるか、を考えていくため、自分の行動のどこに問題があったのかを考えません。
問題行動と罰の関係が明確ではないと反省を促すことになっていきません。
【アメとムチの2つの落とし穴】
アメとムチを使い分ける落とし穴が2つあります。
①どちらも与え続けないといけない
⇒罰を与えたとしても、上記で説明したことから、子どもは同じことを繰り返します。
その結果、行動が悪化していくこともあります。そうしたとき、別の罰を与えるという悪循環につながります。
褒美も同様ですね。
②子どもが自己中心的な考えになってしまう
⇒ほめられ続けることで、次はどうやったらほめられるかということに意識が向くようになり、
自分の行動が相手に与える影響を考えずに、自分のことだけを考えるようになります。
参考文献
島村華子 (2020 1刷)
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
ディスカヴァー・トゥエンティワン