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とよたキッズステーションブログ

2021.09.03 美里 朝日

9月 子育て情報① 子どもを援助するとは?

今月は『子どもの心のコーチング一人で考え、一人でできる子の育て方』という本を参考にお知らせしていきます。

コーチングというのは、相手の話を促して、質問・提案などをすることで、相手の内面にある答えを引き出す手法のことです。

今月はコーチングを通した【援助】について考えていきたいと思います。

 

【まとめ】

援助は、ヘルプとサポートの2種類がある。

ヘルプの関わりは、子どもから機会を取り上げること

サポートの関わりをしていきましょう。

 

【援助とは?】

著者はこの本の中で、援助は2種類あると語っています。

 

①ヘルプ

⇒「できない」と決めて、大人が代わりにやってあげてること

 

②サポート

⇒「できる」存在ととらえて、見守ったり、手を貸したりすること

 

子どもが一人の人間として成長するために必要なのはサポートですね。

何でも手を差し伸べてしまうヘルプの関わりでは、子どもは自信を持つことができません。

ついつい大人がやってしまいがちなヘルプを紹介していきます。

 

【こんなヘルプに気を付けて 5つのヘルプ】

①子どもがするべきことを逐一指示し、命令する

⇒大人の基準で子どもを動かしてしまう

 

②子どもの欲求を察し、無条件で何でも与える

⇒子どもは求めなくても、物が手に入る

 

③子どもがどう感じるべきかを教える

⇒子どもの気持ちを受け入れず一方通行

 

④子どもは親の延長と考え、親が求めるとおりになるように期待する

⇒子どもの考えを尊重しない

 

⑤子どもの問題をすべて親が解決する

⇒子どものするべき機会を取り上げる

 

ヘルプの関わりで育てられた子どもは、体験・経験する機会を失っていきます。

問題にぶつかったときに自分で解決できなかった子は、大きくなったとき、自信を持てない・諦める・指示待ちなどの弊害が表れてきます。

今回は以上です。

 

次回は、サポートの関わりをお知らせしていきます。

子どもの心のコーチング 一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)(菅原 裕子/PHP研究所)