9月 子育て情報① 子どもを援助するとは?
今月は『子どもの心のコーチング一人で考え、一人でできる子の育て方』という本を参考にお知らせしていきます。
コーチングというのは、相手の話を促して、質問・提案などをすることで、相手の内面にある答えを引き出す手法のことです。
今月はコーチングを通した【援助】について考えていきたいと思います。
【まとめ】
援助は、ヘルプとサポートの2種類がある。
ヘルプの関わりは、子どもから機会を取り上げること
サポートの関わりをしていきましょう。
【援助とは?】
著者はこの本の中で、援助は2種類あると語っています。
①ヘルプ
⇒「できない」と決めて、大人が代わりにやってあげてること
②サポート
⇒「できる」存在ととらえて、見守ったり、手を貸したりすること
子どもが一人の人間として成長するために必要なのはサポートですね。
何でも手を差し伸べてしまうヘルプの関わりでは、子どもは自信を持つことができません。
ついつい大人がやってしまいがちなヘルプを紹介していきます。
【こんなヘルプに気を付けて 5つのヘルプ】
①子どもがするべきことを逐一指示し、命令する
⇒大人の基準で子どもを動かしてしまう
②子どもの欲求を察し、無条件で何でも与える
⇒子どもは求めなくても、物が手に入る
③子どもがどう感じるべきかを教える
⇒子どもの気持ちを受け入れず一方通行
④子どもは親の延長と考え、親が求めるとおりになるように期待する
⇒子どもの考えを尊重しない
⑤子どもの問題をすべて親が解決する
⇒子どものするべき機会を取り上げる
ヘルプの関わりで育てられた子どもは、体験・経験する機会を失っていきます。
問題にぶつかったときに自分で解決できなかった子は、大きくなったとき、自信を持てない・諦める・指示待ちなどの弊害が表れてきます。
今回は以上です。
次回は、サポートの関わりをお知らせしていきます。
子どもの心のコーチング 一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)(菅原 裕子/PHP研究所)