2020.09.18 美里 9月の子育て情報③ 【子どものこだわりが始まる理由・大泣きを見極める】 とよたキッズステーション美里 園長 濱屋です。 毎週金曜日は子育て情報を配信しています。 今月は【モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す!】という本を参考にお知らせします。 9月の3回目は、【子どものこだわりが始まる理由・大泣きを見極める】をお知らせします。 ========================================================================= 【目次】 ・子どものこだわりが始まる理由 ・秩序の敏感期 3つのポイント ・大泣きを見極める3つのパターン 【子どものこだわりが始まる理由】 靴を履くときに右側から!と、なんでそんなちっちゃなことを気にして怒ってるんだろう、とお子さんに思ったことがある方いると思います。 特に2歳半頃から3歳ごろになるとそういったことを感じてくると思います。 これはいつものやり方、いつもの場所、いつもの順序にこだわる『秩序の敏感期』が訪れるからです。 こだわってしまう理由は、自分が記憶したルールと違う状態が不快に感じるからです。 なぜ不快に感じるのか? それは、前回お伝えした無意識的記憶が関係しています。 大人が意識的に覚えているのに対し、子どもたちは無意識的記憶で覚えているため、『いつもと違う』がとても不快に感じてしまうのです。 うちの娘を例に出すと、寝る前にお気に入りのぬいぐるみがないことに気づくと居ても立っても居られない様子になります。 そんなときに「今日はもういいよ。寝よう」と言おうものなら、プンプン😡するのがわかりきっているため、一緒に探しに行きます。 ぬいぐるみを見つけると満面の笑みで、落ち着いて眠りにつくことができます。 いつも一緒に寝ているぬいぐるみがないから、不安定になってしまうのです。 いつもと一緒であることを応えられる限り対応していくと落ち着いて過ごせる時間が増えていきます(^▽^) 【秩序の敏感期が起こる3つのポイント】 ①順序 着替えなどで、発生することが多いポイントです。 靴や靴下を右足から履くなど子どもには自分なりの順序があります。 着替えをしているときに、急に泣くことがあると順序が違う!と怒っているのかもしれません。 例えば、お母さんは右足から履かせるけど、お父さんが左足から履かせることに怒ってしまうケースがあります。 この順序に対するこだわりを満たしてあげることで、 「見通しをもって段取りする」という力に繋がっていきます。 ②習慣 上記の娘の例も事例になっています。 ご覧ください。 ③場所 例えば、おもちゃが同じ場所にしまってあることも場所の秩序に繋がっています。 おもちゃのしまう場所を決めてあげることが、場所の秩序になり、安心感が生まれていきます。 【大泣きを見極める3つのパターン】 子どもたちが泣く原因は、大体3つのパターンに分けられます。 ①自分でやりたかった大泣き 自分でやりたいという気持ちを大切にしてあげてください。 自分でやりたいことを満たせた子は、主体的に考えることができていきます。 ②秩序が乱れた大泣き 上記の秩序の敏感期を知っておくことで、子どもの気持ちを理解してあげられるようになります。 自分の気持ちが受け止められた子は、のびのびと過ごすことができていきます。 ③イヤイヤ期からくる大泣き イヤイヤ期とは、自分の言い分がどこまで通用するか試している時期です。 感情的に対応してしまいがちな時期ですが、毅然とした態度で対応していきましょう。 「○○することはできるけど、△△することはできないよ」と対応していくことで、 子どもは社会のルールを学んでいくことができるようになります。 ========================================================================= 今回は以上です。 次回は【もっとも大切な環境とは?】について配信します。 参考文献 藤崎達宏(2019 4刷) モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す! 三笠書房 一覧に戻る